ウェブでトラクターを見つけても、そのままで購入?

<初心者向け>

ウェブ上で中古トラクターの購入を検討している場合、 購入前にチェックするべきポイントについておさらいします。

まず「中古トラクター」の「中古」とは、実際に現場で一定期間使用されていたということです。

新品よりも当然安くなりますが、状態の判断に関し、より高度な知識が必要となり、以下のようなポイントで製品の評価が異なります。

・大切に取り扱われていたかどうか
・点検整備に出された回数
・過去の故障の有無

一般的に中古トラクター販売店はトラクターの買取時に完全に整備を行うはずだと考えられています。しかし、熟練したプロの整備士による整備は時間もお金もかかるため、トラクターや業者によっては、軽い整備や整備なしでそのまま販売されているケースも実際に存在します。又、販売しているトラクターの状態について詳しく分かっていない業者もいますので、注意が必要です。長時間かつ長期間、安心して作業できるトラクターを選ぶ際、下記のチェックが必須となります。

1. 詳細書の有無

ウェブでご興味のトラクターの詳細書を検討をする時、下記のことをチェックする方が良いです! 詳細書はトラクターの機能、状態、オプションを教えることで、詳しく書かれていたら大切です。事例をご覧下さい。

詳細の例

なお、備考欄がついている時、気にしましょう。備考欄だから、詳細が詳しいとき、トラクターの状態のことも、自分に合っているかどうかと言うことも分かりやすいです。

備考欄の例

2. 写真の有無

欲しいトラクターの状態を分かるには、写真が詳しい方が良いですね。一番大切なのは、下記の部分の写真です。

・タイヤ

前輪・後輪のヒビやクラックを確認します。例として、30馬力のトラクターの前輪は1つあたり約40,000円程度、後輪は、約100,000円程度となります。購入前によくチェックしましょう。

OK!(問題無し) ダメ!(ヒビ・割れ)

・前車軸ケース

左右の前車軸ケースの写真から、オイル漏れの有無を確認します。
(※ オイル漏れの有無によりトラクターは使用不可能となりえます)

OK!(問題無し) ダメ!(オイル漏れ有り)

・ロータリー

ロータリーの写真は、ロータリーのカバーが曲がっているかどうか、凹みあるかどうか、又、錆び穴あるかどうか見せるのが必要です。ロータリーカバーの異常はトラクターそのものに影響を及ぼしますので、慎重に検討するべきです。
 

OK!(問題無し) ダメ!(凹み・錆穴有り)
写真をしばらく追加致します。 写真をしばらく追加致します。

写真と詳細情報を照らし合わせながら、誤りがないか、慎重に確認しましょう。

3. ビデオの有無

在庫にあるトラクターのビデオを撮る業者も撮らない業者もいます。ビデオは、トラクターの主な機能を問題無しに使用出来ることを見せる必要と考えています。
前進・後進・旋回・ロータリーの上下や耕深・水平の自動機構はOKかどうか気にしましょう。

4. お問い合わせのとき、整備士に相談しましょう。最も基本となる確認事項は以下の通りです。

・オイル漏れ、クーラント液漏れの有無
・エンジンに関わる問題の有無
・ミッションに関わる問題の有無
・エンジンオイルの交換の有無
・ミッションオイルの交換の有無
・前車軸ケースのオイル交換の有無
・フィルター交換の有無

購入前に気付きづらい下記のようなポイントも忘れずに確認しましょう。

・倍速モード付きの場合、倍速が機能しているかどうか
・自動耕深・自動水平付きの場合、その自動はすべて動いていますかと聞いて下さい
・ロータリーが勝手に下がることがないか
・エアコン付きのキャビントラクターの場合、エアコンが機能するかどうか